ビジネス英語の勉強にぴったりな映画トップ5


ビジネスの世界は常に映画製作者を魅了してきました。緊張感、貪欲さ、お金、権力、これらはすべて映画館での素晴らしいエンターテイメントになりますし、ビジネス英語を学習している人にはこういった映画は単に娯楽というだけではなく、教材としてもぴったりです!

英語の映画を観ることは勉強とは直接関係ないように感じるかもしれませんが、語学は読み書きだけではなく、リスニングと理解力も必要です。字幕なしで英語の映画を観ることで、さまざまな方言や訛りに慣れることができ、ボキャブラリーを増やしながら、もっと日常的な話し言葉で使われている単語や熟語を学習することができます。

そこで今回は、ビジネスの世界を舞台にした映画トップ5をご紹介いたします。古いものもあれば、新しいものもありますが、すべておもしろい映画ですし、ビジネス英語を上達させて、ビジネスの世界について何か一つか二つは教えてくれることを保証しますよ。

1. ソーシャル・ネットワーク
-The Social Network-  (2010年)

映画の中の名言:“You don’t get to 500 million friends without making a few enemies”

フェイスブックの創設者でオーナーである世界一若い億万長者のマーク・ザッカーバーグが名声を手に入れるまでを描いたこの映画は、数年前に大ヒットしたのも記憶に新しいですよね。

2009年に出版された「フェイスブック:世界最大のSNSでビル・ゲイツに迫る男」という本を、評論家の絶賛する作家であるアーロン・ソーキンが脚色したもので、会話は緊迫していて、現実的で変化に富んでいます。とてもよく書けているのでアカデミー賞でアカデミー脚色賞を受賞しました。

事実に基づくビジネス界の大スターの物語であることはもちろん、さまざまな言葉の使いかたが面白い映画です。ザッカーバーグと彼の友だちのハーバード大学での日常的な大学英語から、現代の企業世界で使われている毅然とした分析的な言葉まで、ボキャブラリーを増やせることは請け合いです。

2. 摩天楼を夢みて
-Glengarry Glen Ross- (1992年)

映画の中の名言:“Lie. Cheat. Steal. All in a day’s work.”

この映画は1994年にピューリッツァー賞文学賞を受賞したデヴィッド・マメットの卓越した戯曲「グレンギャリー・グレンロス」に基づいています。「摩天楼を夢みて」は、一等賞はキャデラックエルドラド、二等賞はステーキナイフ、三等賞だと解雇されるという従業員同士のちょっとした競争が行われているシカゴの不動産会社を中心にしています。

エド・ハリス、アル・パチーノ、アレック・ボールドウィン、ケヴィン・スペイシー、ジャック・レモン、ジョナサン・プライスなどのスター総出演のこの映画は、年齢、性格、方言の幅が豊富なので、セールストークやさまざまな訛りを理解することができます。会話は現実の世界で聞くよりも大げさ
なときもありますが、何といっても戯曲が原作ですから仕方がありません。不動産会社に興味を持っている人には必見で、ビジネス英語がこれ以上冷酷になることはないようなアレック・ボールドウィンの会社の従業員への有名な激励のスピーチを聞くだけでも価値があります。

3. ウォール街
-Wall Street- (1987年)

映画の中の名言:“Every dream has a price”

この最高傑作なしにはどんなビジネス映画のリストも完成しません。素晴らしい配役、アカデミー賞受賞の演技、怒れる若き監督オリバー・ストーン、かみそりのようにシャープな会話のすべてを兼ね備えている「ウォール街」は、厳しい金融と証券取引の世界をむき出しにして風刺します。チャーリー・シーンの演じる貪欲で考えが甘い株式仲買人フォックスの指導者である、見事に名付けられた悪役ゴードン・ゲッコーをマイケル・ダグラスが演じます。

ペースの速い非合法的株式取引の世界はスリル満点の映画を創り出し、言葉の点でいえば、現在でもまだ引用されているたくさんの卓越したセリフでいっぱいです。「If you want a friend get a dog」や「lunch is for wimps」といった押しの強いビジネス英語の表現を世に広めた原因となりました。これらすべてと、アカデミー賞に輝いたマイケル・ダグラスの名高い「greed is good」の演説のうえに、テレンス・スタンプの役柄のおかげで上流階級の英語のアクセントも学習することができます。

4. エンロン:巨大企業はいかにして崩壊したのか?
-Enron: The Smartest Guys in the Room-  (2005年)

映画の中の名言:“It’s just business…”

ビジネスのドキュメンタリー映画を観ることは「リアル」なビジネス英語を勉強するベストな方法です。

オフィス、会議室、さらには廊下に至るまで、実際にどんなことが話されているのかが知りたければドキュメンタリーは素晴らしい方法ですし、この映画は近年でも特に成功を収めたドキュメンタリーです。

アメリカ史上最大の企業不祥事の内部構造をガイド付きで案内してくれます。ビジネス英語を向上させるだけでなく、ゾッとするけれども夢中になれますし、大企業と貪欲さの脅威も教えてくれます。

5. リストラ・マン
-Office Space-(1999年)

映画の中の名言:“Work sucks”

多くのビジネス映画が、巨大企業のオフィスの最高経営責任者や億万長者といったビジネス界の頂点を舞台にしていますが、「リストラ・マン」は自分の事務仕事に幻滅を感じ始める男の日常生活を描いています。「ビーバス・アンド・バットヘッド」や「キング・オブ・ザ・ヒル」のマイク・ジャッジによって生み出されたこの映画は、新しい専門的な流行語やビジネス用語を使っていた会社や、今でもそういった言葉を従業員に押し付けるのに懸命な会社をからかうことに成功しています。それだけではなく、英語環境のオフィスで同僚と一緒に雑談することについて、より深い洞察を得ることもできます。

いかがでしたか?あなたの好きなビジネス英語の映画をリストに入れ損なっていませんでしたか?他の映画もビジネス英語におすすめだ!という方は、ぜひ下のコメント欄から教えてくださいね。